私の唇はキス魔に持って行かれました

順調にチェックポイントを通過して行く
相変わらず私の荷物は小藤霧夜くんの手の中

すると、後方からきゃぁきゃぁと女子団体の声
山に似合わないバッチリメイクの女子団体
…嫌な予感がする


「きゃー!ラッキーっ!小藤くんだぁ!」


女子団体のリーダーっぽい人が言うと、その他の女子も騒ぎ出す

そして、小走りで近づいてくる
きっと、女子団体さんには私の姿は見えていない

だから…


「きゃぁっ!」


狭い道なのに私は退かされバランスを崩す

そして、運の悪いことに転がったその場所には段差があり、その下に落下した


「痛った…い」


それなりの高さから落ちたっぽいけど、草や葉っぱ等がクッションになったらしく大きな怪我は無さそうだった

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