私の唇はキス魔に持って行かれました

いきなり抱き上げられたため条件反射で慌てる


「暴れんな。落とすぞ」


"落とす"の言葉でおとなしくなる私
ただでさえ足が痛いのに落とされたら歩けなくなる

私がおとなしくなると霧夜くんがニッと笑って…


「そう、いい子」


そう言いながら、私の頬にチュッとした


「んなっ…?!」


驚いて動きを止めた隙に私を段差の上へと押し上げた
そして、私を上に置くと軽々と霧夜くんも段差を登った


「ほっぺチュウまで…うぅ、キス魔…」

「こんなんキスじゃなくね?」


キス魔の霧夜くんにしてみればそうなのかもだけど、私はそんな免疫ないのっ!

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