私の唇はキス魔に持って行かれました

渋々霧夜くんの背中に体を預ける
すると、高くなる視野


「霧夜くん…身長何cm?」

「んー?175cm。まだまだ、成長中」


私は150cm…弱
しかも、もう伸びる気配がない


「いいな…」

「奈乃は、小さい方がいいよ」

「?!!」


急にそんなこと言うから思わずドキッとした


「いつまでも見下ろしていたい」

「……………。」


やっぱり嫌いですこの人
私のドキドキを返して下さい


「牛乳飲もう…」

「じゃ、俺も飲もう」

「霧夜くんはそれ以上デカくなっちゃダメっ!」

「個人の自由でしょ?」

「う…」


確かにそうですけど…

うぅ…言葉に詰まってしまった
なんか負けた気がする
悔しい…




< 24 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop