私の唇はキス魔に持って行かれました

「ん…んんっ?!」


目を開けてびっくり

目を開けたら目の前に整った顔
しかも、本当に唇を奪われていた

必死に抵抗するとやっと唇を解放された
そして、素早く距離をとる


「私のファーストキスが!!何するのよーー!!」


私は唇を奪ったヤツに威嚇する
ファーストキスは好きな人に捧げるつもりだったのに

…好きな人いないけど

でも、目の前のコイツじゃないことは確かです


「何って…キス?」


全く悪びれる様子無し
ムカつくっ!!


「そんなこと聞いたんじゃないよ!なんでこんなことするの?!」

「…そこに唇があったから。悪いか?」


まだ、"私のことが好きだから"って言われた方がよかった

そこに唇があったから?!
ふざけんなー!!


「悪いに決まってるでしょ?!変態!!キス魔!!サイテー!!」


私は暴言を吐いてそそくさとその場から逃げた

いい夢みてたのに…
本当、最悪だよ

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