私の唇はキス魔に持って行かれました
着替え終わり更衣室で立ち尽くす私…
コレ…
この水着…
ビキニだよー?!
腹見せ水着だよー!!
こんな水着着たことないよー!!
うぅ…でも、コレがバイトスタイルらしいし…
下が短パンセットになってるだけマシ…?
「…知り合いに会いませんように…」
とりあえず、お祈りをする
そして、覚悟を決めて更衣室を出た
「へぇ…意外に良いスタイルしてんじゃん」
更衣室を出た所に当たり前のように、水着にパーカー姿の霧夜くんが立っていた
「なんでいるの?!」
私の願いはなんと秒殺…
なんで夏休みに入ってまで会わなきゃいけないの?!
「わぁー!奈乃ちゃん出るとこはしっかり出て良いスタイルだねー!コレなら、きっとビーチでモテモテ。お客、わらわらだよー」
「……見んな、変態」
「わぁ、怖ーい!霧ちゃん怖ーい」
「この年になってまで"霧ちゃん"言うなよ、学」
…なんか、霧夜くんと店長親しげ?