私の唇はキス魔に持って行かれました

「奈乃も、このバカ店長がサボってたら喝入れてやれ。殴ってもいいよ。俺が許可する」


えぇ?!
殴れないでしょ…
一応、雇われてる側だし…


「霧ちゃん。一応、僕が店長だぞ」

「じゃ、店長らしく働けよ。店長」


……………。
どうも、説教が終わりそうもありません

なので、私は大人しく接客に戻ります
注文が入れば二人の争いも治まるだろうし


「すみませーん」

「はい、注文伺いますっ!」


ナイスタイミングですお客様
お客様の声を聞いて二人の争いが治まりました…


「えっと、焼きそばを下さい」

「焼きそばですね、お待ちください」


注文を聞いて二人の所に行く


「焼きそばお願いします」

「だって、霧ちゃん頑張れ」

「…もう、やだ。こんな店長」


諦めたように霧夜くんは厨房に消えた
それを見送った店長は、ニヤリと笑った

…サボる気満々ですね

< 42 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop