私の唇はキス魔に持って行かれました
「奈乃も、このバカ店長がサボってたら喝入れてやれ。殴ってもいいよ。俺が許可する」
えぇ?!
殴れないでしょ…
一応、雇われてる側だし…
「霧ちゃん。一応、僕が店長だぞ」
「じゃ、店長らしく働けよ。店長」
……………。
どうも、説教が終わりそうもありません
なので、私は大人しく接客に戻ります
注文が入れば二人の争いも治まるだろうし
「すみませーん」
「はい、注文伺いますっ!」
ナイスタイミングですお客様
お客様の声を聞いて二人の争いが治まりました…
「えっと、焼きそばを下さい」
「焼きそばですね、お待ちください」
注文を聞いて二人の所に行く
「焼きそばお願いします」
「だって、霧ちゃん頑張れ」
「…もう、やだ。こんな店長」
諦めたように霧夜くんは厨房に消えた
それを見送った店長は、ニヤリと笑った
…サボる気満々ですね