私の唇はキス魔に持って行かれました
「ふーん、なんだ。結局なんの進展もしてないじゃない。つまんない。」
どんな進展を望んでいたの?
本当につまらなさそうにため息を漏らす未緒
「夏の勢いでヤっちゃったとかないの?」
「な、何を言うの?!!」
未緒の頭の中は大人な展開過ぎてついていけないよ
ってゆうか、夏の勢いって何?!
そんな勢いでしちゃうものなの?!
大人って怖い!
「んで?奈乃の心の変化とかはないの?」
未緒の言葉にビクッと体が跳ねる
もちろん、未緒がそれを見逃すわけなかった…
「何、何?キスされ過ぎて好きになっちゃった?」
「……好きっ言うか…なんか、嫌じゃないって言うか…よく分からない。こんな気持ち知らないもん…」
私は正直に自分の心情を未緒に話した