私の唇はキス魔に持って行かれました
次の日とぼとぼ登校中
昨日のことを思いだし悶々と考える
…告白…
そんなの一度もしたことない
自信もない勇気もない
どうしよう…
未緒には早く、今日にでも告白しろって言われたけど…
「はぁ…無理だよ…」
「何が?」
「そんなの告白に…」
ん?今、声が…?
ゆっくり後を振り向く
「きゃー?!!」
霧夜くんが立っていた
「何?奈乃…告白すんの?」
しかも、バッチリ聞かれてた!
どどどど、どうしよう!!?
「ぇ…っと…聞き間違いじゃない?」
「はっきり聞こえた。誰に告んの?」
逃がしてくれない
むしろ距離が縮まる
あわわわっ
ど、どうしよう!!!