私の唇はキス魔に持って行かれました

分かんないよ
誰でも良い訳じゃないなら…なんで?

それは、どんな意味なの?


「未緒…」

「自分で考えなさい?鈍感娘ちゃん」


未緒に助けを求めたが助けてもらえず…
うーんと、頭を悩ませてるうちに先生が来てしまった


「席につけー」


先生の声に皆が自分の席へと戻っていく
そして、皆が席に着いたのを確認すると先生が扉の向こうに話しかけた


「龍宮、入りなさい」


"リュウグウ"っと呼ばれたその人は教室に入ってきた
そして、教卓の横に来るとお辞儀をした


「今日から転入しました、龍宮 雪姫(リュウグウ ユキヒメ)です」


龍宮 雪姫
その名前に負けない容姿の美女が目の前にいます
白い肌はまるで白雪姫のようです

うわー…この人絶対神様に愛されてるよ…
じゃなきゃ、こんな超絶美人な訳ないもん…

そんな感想をぼんやり考えているとその子はとんでもない宣言をした



「えっと…小藤 霧夜くんの婚約者です。宜しくお願いいたします」


…何?
今、なんて言った?

小藤 霧夜くんの婚約者?

私の思考が停止した



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