私の唇はキス魔に持って行かれました
「ところでさ、未緒?」
「ん?」
「この人のこと知ってるの?」
二人が会話慣れしてるように見えるのは気のせいじゃないと思う
私が聞くと未緒は答えた
「私の彼氏」
「えっ?!!!!」
「信じんな馬鹿。お前も嘘つくな」
驚く私にキス魔…小藤霧夜くんはすぐに訂正を加えた
…ってゆうか、今…馬鹿って言われた…
この人、キス魔な上に口悪いよ
「必死だねー?小藤くーん?」
「るっさいっ、ほっとけ」
「あらあら、私にそんな態度とっていいの?…協力してあげないよ?」
協力?何の?
ってゆうか、小藤霧夜くんが凄く悔しそうな顔してる
本当、よくわからない
「ねー、だから、未緒は小藤霧夜くん知ってるの?」
「あー、何度か会ってる。この人、私の彼氏の友達だし」
あー、なるほど
だから、顔見知りだったんだね