私の唇はキス魔に持って行かれました

「王子役は誰だろねー」


ニヤニヤしながら未緒もくじを引いている
その時、龍宮さんの声が聞こえてきた


「わぁ!霧夜、王子役なの?!すごーい」


その声に思わずドキリとした
でも、すぐに気落ちする


「私、前半の白雪姫なのー!やっぱり、そーゆう運命なんだねー」


どうやら霧夜くんは前半の王子役だったらしい
じゃ、後半の王子って誰だろう…


「奈乃…」


未緒に呼ばれて振り向くと…


「え…?」


未緒がくじ引きの紙を私に見せる
そこには…"後半 王子"っと書かれていた


「未緒が…私の王子様?」

「そうみたいね」


未緒が王子様…
うん、普通にカッコいい気がする…



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