私の唇はキス魔に持って行かれました
文化祭まで一週間切ったある日
今日は衣装合わせの日
どこから集めてきたのか大量の衣装が教室に運び込まれた
「はい、じゃ各々衣装を持って試着してー」
文化祭実行委員の子がクラスメイトを仕切る
私もそれに従い衣装を抱えて更衣室に向かう
「こんな感じかな?」
鏡を見ながら頭のリボンを結ぶ
すると、後ろから手が伸びてきて…
「私の白雪姫?リボンが曲がってますよ?」
鏡越しに見えたのは王子姿の未緒だった
「私の王子様…か、カッコいい…」
未緒がスタイル抜群だから、何着ても似合うね
少しドキドキしてしまう
「教室に戻りますか?お姫様?」
「じゃ、そうします!王子様!」
未緒に手を引かれて二人で教室に戻る
教室に入ると皆から"お似合い"だと言われた