私の唇はキス魔に持って行かれました

「おはよ、矢野くん。よく分かんないけど、未緒が笑い死んじゃうから止めて?」

「ん?よくわからないけど…分かった」


そう言って二人の間に入る矢野くん
そして、未緒が矢野くんに状況説明している

で、納得したらしい矢野くんが小藤霧夜くんの肩に手を置いて…


「自業自得だね。キス魔くん………クッ」


えぇぇ…
矢野くんまで笑ってる


「彗まで笑うな…」

「ごめん、ごめん。だって、霧夜が"キス魔"って…」


うーん…
何が面白いのかさっぱりだ

まぁ、でも…
なんだか楽しい一年間になりそうです

…キス魔がクラスメイトになったことを除いてはね

もう、二度と私の唇を奪われないように注意しなきゃ
私の唇はそんなに安くないのよ







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