私の唇はキス魔に持って行かれました

本当にキスをしたことにより、会場が凄く盛り上がる
私は尚もパニック中…

でも、とりあえず…
劇を終わらせないといけない

瞳を開けて最後の台詞を言う


「"あら…?私は一体…"」


起き上がり王子姿の霧夜くんを見る

っ?!ヤバい…やっぱり似合う…
凄くカッコいい…

お願い早く終わってー!


「ハッ…"奇跡だ"」
「よ…"よかった、白雪姫!"」


リアルのキスを目の前にした小人役の人達が、動揺しながら台詞を言う

その中で私は霧夜くんに抱き上げられて、抱き締められている

そして、ナレーションを聞きながらゆっくりと幕が降りていくのを眺めていた


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