私の唇はキス魔に持って行かれました

幕が降りて、監督の子が満面の笑みで近づいて来た

未だに私は霧夜くんの腕の中…
ってゆうか降ろしてくれない


「いやー!最高だったよ!最後の最後で凄く満足…って霧夜くーん?!どこ行くのー?!」


監督の子の言葉を無視して霧夜くんは私を抱えたまま、その子を素通り…

本当に霧夜くんどこ行くの?
ってゆうか、降ろしてよー!

白雪姫の格好で、王子姿の霧夜くんに抱えられてたら嫌でも目立つよー!!


「お、お、降ろして!」


恥ずかしくて火を吹きそうだよ!
でも…


「やだ」


霧夜くんは即答
そのままの格好で霧夜くんに拐われた…


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