片想いだったね





しゅうちゃんとあやぽんの姿は目の前だ。二人の時間はこれで最後だ。



「岬ッチ……。」


岬ッチ、

岬ッチ、



何を話そう。何を言おう。






「……………。」



これ以上口に出すと、






もう寒さだけじゃ隠しきれない。


好きって、






伝わりそうで怖くなった。







名前を呼んだその後の言葉は、何も言わないまま、初めて二人でいれた時間が終わった。



切ない気持ちを沢山わかった気がした。


< 142 / 463 >

この作品をシェア

pagetop