片想いだったね


「もう少しで沢先輩卒業だね。」


まっすが休み時間、流行りが載っている雑誌を見ながら話しかける。


「そうだね。寂しいね。」


次の教科の宿題を忘れた私は、まっすのプリントを慌てて写しながら返事をする。


「そして次は二年生になるんだ。早いような遅いようなわかんないね。」

「…………。」

「美紀~!聞け~っ!」

「ごめんごめんごめんっ!」


まっすに雑誌で頭を叩かれる。だけど急がないと休み時間が終わっちゃうんだもん。


昨日怖いテレビを観て宿題をしないでサッさと寝てしまった私が悪いんだけどさ!!





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