片想いだったね
三時間目は体育の時間。
岬ッチがいるC組と、私のクラスのD組が体育館で男子と女子に分かれて球技をする。
岬ッチ達がいる男子のグループは、学校指定のジャージを少しだらしなく着て楽しそうにバスケをしている。
みほちゃんか……。
壁にもたれながら、遠くで岬ッチを見ていても、好きなのは変わらないけど今日は気分が乗らない。
「美紀…大丈夫?」
まっすが心配そうに私の顔を覗きこむ。
「大丈夫だよ。」
何が大丈夫なのかわからないけど、やっぱり気分は乗らない。