片想いだったね
「内山君のところ行ってくる。」
と、残り時間も無いのに内山のいるB組に走って行ったまっす。
ポツンと残された私と翼。
「翼さ~ん、切ないっすね~。」
「美紀さ~ん、慣れたっすよ~。」
「あら、鉄の心臓お持ちで~。」
「お宅は鉄の神経をお持ちで~。」
「はぁ!?」
翼の憎たらしい発言に頭を強く叩く。
「……今更だけどさ、景子に謝らなくて良いかな。」
「それマジ今更だね~。おあいこって事で良いんじゃない?」
う~んと、片手で頬を支えて顔の肉が上がる。
「うわ、ブス~。」
「失礼だよっ!!」