片想いだったね


「だから最初、うっち~のこと男子皆でムカついてたからね~。誰よアイツ、どこの坊さんよみたいなさ~。」


「アハハハハハっ!!」


坊主の内山はいまだ健在で、やたらとツボッて大爆笑。


「でもうっち~さ、まっす大事にしてるし知れば知るほど良い奴だし……。」


「…………………。」


「敵わないね~。いつもまっすを止めようとは思うんだけどね~。」


「…………………。」





星空の中、翼の切なさを聞いた。


見つからない慰めの言葉を、星を見て思う。


こんなに数があるのに、どうしてあの人じゃなきゃいけないんだろう。


流れ星を見ても願えない。






儚すぎる私達の感情。


消えたくないから願うのに…。



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