片想いだったね
放課後、部室内を無駄にウロウロして非常に邪魔くさい私。
部員達は私を見て何か良いことあったの?とまっすに聞いて「岬ッチと一緒に帰れるから。」と、笑いながら答えていた。
なるほどね、彼氏持ちは幸せだねと、またしても喜びを抑えきれない台詞を言われて更にウロウロしてしまう。
この調子なら今、岬ッチがいつもの通路を通ったら頑張ってねと声をかけられる勢いだ。
だけど残念ながら今日は野球部の練習場はグラウンドでは無く、ここから近くのスポーツセンターでのトレーニングらしく、帰ってくるのをひたすら待つしか無い。
だけどいつでも待てる自信があった。
6時でも7時でも部室を一人で待つ自信があった。
いつでも待つから、隣を並んで一緒に帰りたい。