片想いだったね


「本当?」

「うん。」

「本当に?」

「嘘言ってどうするの?」

「エイプリルフール?」

「クリスマスでしょ。」



岬ッチがクスクス笑って、私は岬ッチの前では見せられない普段ののテンションで話してしまう。



いつもの私ではいられなかった。



可愛い私を見て欲しかったし、うるさい女と思われたくなかった。



だけど、クリスマスの日に空いてることが嬉しくてついついいつもの調子で話してしまう。



本当はこれが理想なんだ。



いつもの私で岬ッチ前にいたいのに、なかなか出来なくて苦しいし、無理をしてしまう。



だけど今回はそんなの吹き飛ぶくらいに、テンションが上がってしまう。



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