片想いだったね


新しい担任は皆から慕われている優しくて若い女の先生で嬉しかった。


これから先進む日々は、人生に一度しか迎えない中学生活最後の一年だ。


高校の話も既にチラホラ出ている。





止まってはくれない。


このままずっと仲良く友達といたいのに、この時間は永遠に続いてくれないんだ。



「これから一年で中学校がどれだけ楽しかったか、どれだけ苦しかった決まるくらい大切な時期です。悔いの無いように過ごしていこうね。」



女の先生は優しく言ってくれたが翼の話によると、自分が仲良くしている先輩の兄とつるんでいたヤンチャな過去を持つ歴史があるらしい。



切れたら怖いと翼は苦笑いしていた。



そのまま大人しくしていたら可愛いのに。



黒い歴史を持つ先生と最後の一年を過ごす。





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