片想いだったね
吹奏楽部の部室の扉を開けると、何人かの見学者にこれだけ?と、思う数人の先輩達。
「あ、こんにちは。見学者?適当に見てって〜。」
部室は少しほこりくさいけど、教室とは違って横に広い部室。
大きなグランドピアノに、見たことある楽器から、名前のわからない楽器まで並んで置いてある。
「私達の吹奏楽部は他の部活と違って、人数が少ないの。三年生は夏に引退だし、二年生も六人だけ。」
「…………。」
まっすも私も多分同じ気持ちだと思うけど、
どうしよう。