Raindrop
「……え?」
今脱がせたばかりの右足を見てみる。
……細い。
でもストラップの食い込む左足首は……倍くらいに膨れている。しかも触ると熱い。
「捻挫? 骨折?」
一気に疲れが吹き飛んだ。
「ちょ、水琴さん、これは痛いでしょう、大丈夫ですか」
声をかけながら灯りを探す。ベッドの足元にあるドレッサーの上にランプがあったので、それを点けてまた足の様子を見てみた。
やはりパンパンに腫れている。居酒屋の前で転んだときに捻ったのだと、すぐに思い当たる。
「全然大丈夫じゃないですよ水琴さん……水琴さん?」
声をかけてもまったく起きる気配はない。本当に痛くないのだろうか?
とにかく、腫れているならば冷やさないといけない。
丁度ベッドの上にはハンドタオルが落ちていたので、それを借りることにする。
水道でタオルを冷やすとして、アイスノンのようなものはあるのだろうか……と、ソファのある方へ歩いていくと、カウンター付きの対面式キッチンが横に現れた。
ここは物がなくて綺麗だ。
綺麗だけれど……生活感のまるでない印象だ。
今脱がせたばかりの右足を見てみる。
……細い。
でもストラップの食い込む左足首は……倍くらいに膨れている。しかも触ると熱い。
「捻挫? 骨折?」
一気に疲れが吹き飛んだ。
「ちょ、水琴さん、これは痛いでしょう、大丈夫ですか」
声をかけながら灯りを探す。ベッドの足元にあるドレッサーの上にランプがあったので、それを点けてまた足の様子を見てみた。
やはりパンパンに腫れている。居酒屋の前で転んだときに捻ったのだと、すぐに思い当たる。
「全然大丈夫じゃないですよ水琴さん……水琴さん?」
声をかけてもまったく起きる気配はない。本当に痛くないのだろうか?
とにかく、腫れているならば冷やさないといけない。
丁度ベッドの上にはハンドタオルが落ちていたので、それを借りることにする。
水道でタオルを冷やすとして、アイスノンのようなものはあるのだろうか……と、ソファのある方へ歩いていくと、カウンター付きの対面式キッチンが横に現れた。
ここは物がなくて綺麗だ。
綺麗だけれど……生活感のまるでない印象だ。