Raindrop
廊下を歩いていくと、拓斗と花音が困惑顔で並んで立っていた。
そしてその後ろには、西坂と同じ黒の執事服に身を包んだ男が2人。
「あれ……もしかして」
「はい、私と同じくお仕えさせていただきます、東城と南原でございます」
後ろをついてきた西坂が説明すると、拓斗の後ろに控えていたウルフカットの髪の男がすっと頭を下げた。
「拓斗様専属執事を務めさせていただきます、東城と申します」
東城は落ち着いた雰囲気の、精悍な顔立ちの青年だった。
そしてもうひとり。
花音の後ろに立つ、長い黒髪の色白の青年も頭を下げる。
「花音様専属執事を務めさせていただきます、南原です。……ふふ、一番上のお兄様も素敵ねぇ。アタシの美意識が刺激されるわぁ~」
さらさらの黒髪を耳にかけながら、そんなことを言う南原。
見た目も声も男性のようだが……中身が、違うような。
「馬鹿者っ、和音様が驚いていらっしゃるぞ! その喋り方を直せと、何度言ったら分かるんだ!」
南原の横から東城が叱りつける。
そしてその後ろには、西坂と同じ黒の執事服に身を包んだ男が2人。
「あれ……もしかして」
「はい、私と同じくお仕えさせていただきます、東城と南原でございます」
後ろをついてきた西坂が説明すると、拓斗の後ろに控えていたウルフカットの髪の男がすっと頭を下げた。
「拓斗様専属執事を務めさせていただきます、東城と申します」
東城は落ち着いた雰囲気の、精悍な顔立ちの青年だった。
そしてもうひとり。
花音の後ろに立つ、長い黒髪の色白の青年も頭を下げる。
「花音様専属執事を務めさせていただきます、南原です。……ふふ、一番上のお兄様も素敵ねぇ。アタシの美意識が刺激されるわぁ~」
さらさらの黒髪を耳にかけながら、そんなことを言う南原。
見た目も声も男性のようだが……中身が、違うような。
「馬鹿者っ、和音様が驚いていらっしゃるぞ! その喋り方を直せと、何度言ったら分かるんだ!」
南原の横から東城が叱りつける。