だいすきなせんぱい
午後の部は、男子の騎馬戦からはじまった。
もちろん俊介さんも出ていたけれど
見ているところが俊介さんから遠くてあまりよく
見えなかったけど。
でも、がんばってた。
ていうか、おもったの。
今日、俊介さんを目で追いすぎじゃないかなあ。
おかしい自分。
こんなんじゃなかったのに。
そんななか、最後の競技選抜リレーが始まった。
俊介さんは出ないみたいで、応援席にいた。
状況を知っている里依紗は、わたしを連れて俊介さんの近くの応援席に移動した。
「りいさあー…心臓でてきそう…」
「大丈夫大丈夫!」
選抜リレーが始まるにつれわたしの周りにはたくさんの人。
そんな人たちに押されてわたしは俊介さんの隣にいた。
もう、本当に心臓の音聞こえてないか心配なくらいだった。
でも、やっぱり近くから見てもかっこいいよねなんておもって
俊介さんの顔を見上げてたら、俊介さんがこっちを向いた。
わたしは、顔をそらすことしかできず、
一人で赤面していた。
さっきまで一緒に応援していたはずの里依紗も見当たらないし…。
ほんとに災難。
なんて思っていたら選抜リレーは終わり
全競技が終了した。