桂ちゃんへ。


コンビニのバイトをやめてから、もちろんあの金髪を見ることもなくなった。



やめた後、店に制服返しに行ったときも"今日来てるかな〜"なんて心のどっかで期待してた。





今、思えばこの時すでにあたしは恋に落ちてたんだと思う。


当時は自分の気持ちに気付いてなかった・・とゆうより、気付かないふりしてた。

あれだけ嫌ってた金髪男のことを、自分が好きだなんて認められなかった。



変なプライドが邪魔してたせいで、

(いつも店で会ってたから、突然会えなくなってちょっと寂しいだけだもん。)

こんな苦し紛れな理由つけたりしてた。



結局、それから一度も会うことがないまま時が過ぎ、4月になった。
< 5 / 11 >

この作品をシェア

pagetop