冷血ボーイ




「……」





逃げたい。

逃げたい。




大事なもん失いそうなんだ、少しくらい逃げたって…。





「…海野、ひまわり」




女からその言葉が出た途端、俺の体は硬直したように動かなくなった。




「な…んで…」




なんでこいつが…。

ひまわりの名前…知ってんだよ…!




< 155 / 312 >

この作品をシェア

pagetop