冷血ボーイ




・玲央 side・





「親父」




そう言いながら、扉を開けて古い本の匂いのする校長室に足を進めた。




ひまと一緒に帰る前に、親父に言いたいことがある。





もちろん、あのこと…。

自分でも言っていいかわかんねぇんだけど…。




でも、付き合ってることを秘密にしろって言ったのは親父だし…。





もしかしたら、何かアドバイスとか……なんて、そんな考え甘いのかな。




「おぉ。玲央か。何だ?珍しいな」




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