冷血ボーイ




背もたれにもたれて、ずっしり座っている親父は椅子を回転させてこっちを向いた。





「あの…」


「何だ、座ったらどうだ?」





今から言うことで、親父をもし怒らせてしまったら…。




そう考えたら勝手にヒヤヒヤしてきた。




俺は少し緊張しながらも親父の指差した黒いソファに座った。




とにかく、深呼吸…。




「……、…俺と、ひまわりが」


「…バレたのか」





いつになく真剣な顔が、俺に変な汗をかかせた。







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