冷血ボーイ
「何で?」
「ひまと離れる時間だって
言われてるみたいで、ムカつく」
そう言うと、
だらっと垂れていた腕を
あたしの背中にまわして。
苦しいくらいに
あたしをぎゅうっと抱きしめた。
「ちょっ、玲央くん…、ぐる゙じい゙…っ」
「オレの気がおさまるまで苦しんで」
んぐっ…。
人に苦しめと言われて
嬉しい人なんて実在しないと思うけど。
やっぱりあたしは…
普通の人間とは違う人種なんだろうか。