ねえ…。

「バカだよね…好きでもないのに
 付き合うなんて…」

私が独り言のように呟くと

梨子もポツリと言った。

「告白したら?」

「えぇぇっ!?」

「そしたら…区切りつくかもよ?
 ちゃんと相手の気持ち聞いて、
 ちゃんと自分の想いも伝えたら
 ちょっとは楽になるんじゃない?」

確かに。

でも…

「答え…わかってるから…」

相手は同級生じゃない。

先生なんだ。

先生だから…答えは決まってる。

それに、そんなことで困らせたくない。

すると梨子はニヤッと笑って言った。
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