fragile
「大丈夫?具合でも悪いのか?」
うつ向く私にみずきが優しく肩に手をおいてきた。
「ううん。なんでも無いんだ。ごめん、ちょっと用事思い出しちゃって…」
と、勢い良く立ち上がり外に走り出た。

涙ぐみながらホームまで走り続けた。

『あの心音ちゃんだよ?私なんか敵いっこない。』
この日から、みずきの誘いも断った。

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