わたしの先輩。


「「青駿高校」」

そう書いた校門が見えた。

今日からあたしは
ここに通えるんだ。

淡いメイクとふわふわな
茶髪を引っ提げ、
あたしはクラス分けを見た。

01年08組38番
吉田実優

あ、あった。
01年08組だあ。

教室に向かった。
さっきからいろんな人に
ちらちら見られる。
本当いや。

08組の教室に入ると
ほとんどの生徒が
席に座っていた。

あたしは窓側の後ろの方。

席に座ると隣の席の
チャラい感じの
女の子に話し掛けられた。

「吉田さんだよね?
あたしは前田里緒菜ってゆーんだ!リオナって呼んでね。
よろしくね!あたしはなんて呼べば良いかなあ?」


「あ、あたし吉田実優だよー。
ミユとかミユウとか、
まあ、なんでもいいよお。
よろしくね」

するとリオナは笑顔で

「じゃあミユウって呼ぶね!
仲良くしてねえ!よろしゅ!」


このコ面白いコだなあ。
たぶん、ルックスだけで
人を見てないよね。

リオナがあたしに話し掛けた
ことによって、
皆があたしに声をかけてきた。


「ミユウちゃんよろしく!」
「吉田さんよろしくねー!」


皆から口を揃えて
言われること、


「怖い子かとおもったよ。
茶髪だしっ!」


ぶっちゃけ言うと
元ヤン。
黒に染めても結局
明るい茶髪になるから
放置してる。
本当はばりメイク
かましたかったけど、
やめた。
嫌な印象持たれるのいやだし。

でもわたし
ヴァージンなんだよね。
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