†黒ウサギの仕事†Ⅱ
「ただいま」
「おかえりー!黒ウサギ、どうかした?」
「いや…」
「黒ウサギさん、警察がようやく動き始めましたよ」
亞蓮はパソコンの画面を見ながら微笑した。
「……そう」
僕はそう冷たく言ってしまった。
そんなつもりは無かったが、何故か僕の中では焦っていた。
「警察かぁー。嫌なものが動き始めたなぁ…」
雷はハァとため息をついた。
「黒ウサギさん」
「黒ウサギでいいよ」
「黒ウサギ、もし見つかったらどうするんですか」
僕は亞蓮のその言葉を聞いて微笑した。
「決まってるよ。1人残らず殺す……」