†黒ウサギの仕事†Ⅱ
混乱する黒ウサギ
僕の殺すの一言で雷と亞蓮はその綺麗な顔で笑う。
チリンチリン……
ドアが開いた。
ドアを開けたのはお客様だった。
「いらっしゃいませ。どうぞ中へ」
僕は深々と頭を下げ、お客様を部屋の中へ案内した。
「どうぞお掛けになってください」
今日1人目のお客様は綺麗な服を着た夫人だ。
指や首には宝石のアクセサリー。
見るからに金持ちなのだろう。
「お飲物は何がいいでしょうか」
「紅茶で良いわ」
「紅茶ですね。分かりました」
僕は雷に合図を送ると雷はにっこり微笑んで紅茶をいれた。