†黒ウサギの仕事†Ⅱ
「亞蓮はまだ?」
「うん。まだ起きて来てないよ」
「そう…。珍しいね。雷が朝食作るなんて」
「今日の仕事のためにたくさん元気つけとかなきゃ!実行する時間は0時だもんね」
雷はニコニコしながらフライパンの上の目玉焼きを焼いている。
「ねぇ雷…」
「ちょっと待ってて!もうすぐできるから!」
僕は仕方なく椅子に腰かけた。
「はい!召し上がれ!」
色とりどりの朝食がテーブルを飾る。
「ありがとう。いただきます」
「うん。黒ウサギ、さっきいいかけた話は何?」
「あ、あぁ。やっぱり何でもない」
「ふーん。そっか」
雷はそれ以上何も聞いて来なかった。