†黒ウサギの仕事†Ⅱ
「おはようございます。遅くなってすみませんでした」
亞蓮が起きて来た。
服はしっかり着ていたが、茶色い髪には寝癖がついていた。
「フフッ。おはよう亞蓮」
「亞蓮おはよう!亞蓮の分も作ったよ!食べて食べて!」
「あ、はい。ありがとうございます」
朝日に照らされてキラキラ輝く亞蓮の瞳はどこか淋しそうだった。
「雷さん。すごく美味しいです…」
「そう?良かったぁ♪」
どうやら亞蓮と雷は仲良くなったらしい。
僕はそんな微笑ましい光景を横目にいろいろな事を考えていた。