†黒ウサギの仕事†Ⅱ
考えたくなくてもいろんな事が頭の中でぐるぐる廻っている。
自分はいつか警察に捕まってしまうのではないか。
自分はこのまま使命を全うして生き続けていいのだろうか。
だんだんと自分の身体が震えるのが分かった。
自分の思いとは正反対に震える僕の身体。
「黒ウサギー!聞いてよ!亞蓮がさぁ!」
雷が近いて来る。
止まれ。僕の身体…。
どんどん近くなってくる。
雷が心配するから…
お願いだから止まってくれ…
「黒ウサギ?ねぇ黒ウサギったら!」
僕は雷が伸ばしてきた腕を振り払った。
「来るな!!!」
辺りはシーンと静まった。