†黒ウサギの仕事†Ⅱ

~雷~



黒ウサギが俺の手を払い、外へ出て行った。




黒ウサギは何も話してくれない。


俺は黒ウサギの心の痛みを察してあげられなかった。





俺は何もしてやれなかったんだ。






黒ウサギが出て行った後、俺は追いかけようとした。でも亞蓮は俺を止めたんだ。






「雷さん、今はそっとしておきましょう」





「でも黒ウサギが…!」



「大丈夫。黒ウサギさんの腕にはチップが埋め込まれています。それで探せば大丈夫ですから」







そう。俺達殺し屋の腕にはチップが埋め込まれている。それは仲間同士で携帯が使えなくても居場所を知らせる事ができる。








黒ウサギ…何に怯えているんだ?






















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