†黒ウサギの仕事†Ⅱ
そしてしばらくしてから黒ウサギを探しに行った。
亞蓮が車の運転をし、俺達は車を走らせた。
「亞蓮、黒ウサギは…?」
「随分遠くまで行ってしまったのですね…でももう少しです」
黒ウサギ…。どうか無事でいて…。
しばらく車を走らせていた時だ。
「あ、あれは…!?」
亞蓮が指差す方に目をやると、そこには黒ウサギが倒れていた。
「黒ウサギ!黒ウサギ!」
俺は車窓から顔を出し、黒ウサギに声をかけた。
黒ウサギは誰かに殴られていた様で、服は汚れていた。