†黒ウサギの仕事†Ⅱ
「わかった…。くれぐれも見つからないように…」
僕は許可を出した。
「うん、ありがとう。黒ウサギはちゃんと安静にしといてね?」
雷は心配そうに僕を気づかってくれている。
「ありがとう。気をつけてね」
それから夜になり、二人は支度を始めた。
僕は自分の精神を落ち着かせ、改めて殺し屋の黒ウサギとしての使命を全うする事を誓った。
もう何も迷わない。
怯えない。
迷惑をかけない。
「それじゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃい」
雷達は暗い闇に包まれて夜の街へと消えた。