†黒ウサギの仕事†Ⅱ
俺は静かに玄関のカギを空け、ゆっくりと入って行った。
ターゲットは2階にいるらしい。階段の上から灯りが見える。
「……………」
息を潜めながら2階に上がる。
ターゲットの姿が見えた。
ターゲットは髪をドライヤーで乾かしていて、俺の存在には全く気付いてない。
ゆっくり、ゆっくりとターゲットとの距離を縮める。
「ふぅ…」
ターゲットが髪を乾かし終えた次の瞬間。
俺はターゲットの背中を思いっきり刺した。
「うっ…!」