†黒ウサギの仕事†Ⅱ


「黒ウサギさん?どうされました?」


「亞蓮…」


「俺ね?黒ウサギさんにまだ話してなかった事あるんですよ。聞いてくれますか?」



亞蓮はニッコリ笑いながら僕を馬鹿にしたような顔をして話し始めた。





「璢維人さんを殺した犯人、実は俺なんですよ」




僕は頭が真っ白になった。

だって亞蓮の口から璢維人を殺したって言葉が聞こえた様な気がして。




嘘だよね?

嘘って言ってよ。



「あらら。黒ウサギさん、パニック状態になっちゃったの?あはははは!」



「亞蓮、冗談はやめてよ」

「は?」

「冗談はやめろって言ってんだよ…」

「冗談?ははっ!なめないでくださいよ。一番冗談じゃないって分かってるのは黒ウサギさん、あなたじゃないですか…?」





僕は…。


僕は…!璢維人を殺した犯人が亞蓮だって…。


亞蓮だって信じたくなかった。






















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