†黒ウサギの仕事†Ⅱ
「裏切り者には死あるのみ」
ほら、僕の身体中の血が騒ぎ始めた。
興奮して震えてくるのが分かる。
「黒ウサギ、早くかかって来いよ」
亞蓮、君は可哀想な奴だね。
でも大丈夫だよ。
僕が地獄の底へ落としてあげるから。
僕は目の前にいる裏切り者を睨み付け、いつも携帯しているナイフに手をかけた。
もう逃げられない。
誰も助けに来ない。
「ほら、早く…」
「すぐには死なせないよ?」
「こっちのセリフだっつーの」
僕達は今此処で決着を着ける。
それが殺し屋の掟ならば。