†黒ウサギの仕事†Ⅱ
ガチャ………。キィー………。
俺はドアをゆっくり開き、部屋を覗いた。
「………………っ!?」
俺は今目の前で立っている二人の姿に目を奪われた。
「やぁ、雷さん」
「………何してるの…?」
「あれ?分かんない?仕事だよ仕事!見てても良いけど邪魔しないでね?」
俺は夢を見ているのだろうか。
亞蓮の手には仕事用の刃物。黒ウサギの手にも仕事用の…………。
「雷、コイツが殺したんだよ…」
「まさか……」
「だから罰を受けてもらうんだ」
「黒ウサギ……?罰って……」
俺は悪夢を見ているんだ。
こんな夢、早く覚めろ。
「僕達の掟……。裏切り者には罰を…」
「亞蓮は仲間だろ……?」
「……………公開死刑の幕開けだ」