一方通行→→love!

「あー歌った歌った」

私は外に出て、大きく伸びをした

「じゃあ今日は解散しますか~」

そう行って、みんなと別れた

私の家はここから少し遠くにある

だからもちろん、一緒に帰る人なんかいないんだよね


・・・暗闇の中、歩き始めたとき


「由奈ちゃん!」


急に名前を呼ばれ、振り返る

そこには、あの時の『涼』というチャラ男


「何?」


少し冷たく言った


いい加減にしてほしかったから


「俺・・・・君がはじめてなんだ」

私は訳がわからずに、首をかしげる


「昔から、顔に自信あったし、馬鹿な位明るいって言われてたし、女が落ちないことなんかなかった」


急に始まった意味のわからない自分語りに私は呆れていた

本当、意味のわかんないやつ

「だから、昔からしょっちゅう女遊びしててさ。女が、拒むなんて始めてだし・・・」


「俺、由奈ちゃんのために女遊びやめるわ!!」


「はぁっ!?」


ほんっっっとうに意味のわかんない男・・・


今日始めてあった私のために、女遊びを止める、なんて宣言するなんて・・・


「クスッ・・・」


「え・・・ゆ、由奈ちゃん?」


「ふっ・・・くふふ・・・・あっはっはっはっは!」


もう堪えきれなかった。コイツ、本当の馬鹿だ・・・!


「ほ、本気なんだけどなぁ・・・」


頭をかく彼を見たら、またお腹が痛くなってきた


「へぇ。せいぜい頑張りなさいよ、涼」


私はふっと笑って、その場をさった

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