えくぼ～春風～

「もっ…もちろん聞きたい！」


「だよな。」


「うん。」



「なにから聞きたい？」


「えっと…じゃ…じゃあ
えくぼのことから…」


「あぁ…えくぼか…
えくぼは俺の大事な奴にあったんだよ…」


「あった…？
もうないの？」


「…あ…あぁ。」



「そっか…
だからあたしのえくぼに反応したの？」


「おっ…おう。」


なんか
まだ隠してる感じがするけど
これ以上聞いたらいけない気がする…



「じゃ…じゃあさ
昨日の電話はなんだったの？？」



「あれはな…
なっ…なんとなくお前と
話したかったんだよっ…」



「えっ…」


「おっ…お前こそ昨日
なんで電話でなかったんだよ…」



「それはね…
昨日お母さんが倒れちゃって…」


昨日のことを話すと蒼は
優しく頭をなでてくれた。


すると自然に涙があふれていた。