サヨナラと言いたかった
こうちゃんは、何も言わずうつむいていた。
「……もう、帰る。
ここで降りるから。」
そう言って車のドアを開けようとした私の手を
こうちゃんはぎゅっとつかんだ。
「待って!俺、実は…。」
こうちゃんが私の手をつかんだまま、しばらく沈黙が流れた。
「…いや、なんでもない。駅まで送っていくから。」
言いかけた言葉をのみこんだまま、こうちゃんは車を発進させた。
駅に到着するまでの間、私たちは一言も会話を交わさなかった。
私はずっと下を向いたままで、
こうちゃんは、ときどき何か言おうとしていたけど結局何も言わなかった。
「……もう、帰る。
ここで降りるから。」
そう言って車のドアを開けようとした私の手を
こうちゃんはぎゅっとつかんだ。
「待って!俺、実は…。」
こうちゃんが私の手をつかんだまま、しばらく沈黙が流れた。
「…いや、なんでもない。駅まで送っていくから。」
言いかけた言葉をのみこんだまま、こうちゃんは車を発進させた。
駅に到着するまでの間、私たちは一言も会話を交わさなかった。
私はずっと下を向いたままで、
こうちゃんは、ときどき何か言おうとしていたけど結局何も言わなかった。